概要
最近流行っているAIを2年程前(2018年頃)から仕事で扱うようになり、それにあわせて色々勉強したので その内容を備忘を兼ねてまとめようと思います。AI発展の歴史
AI発展の歴史を紐解いてみると、一般的には過去に2回のAIブームがあり、現在は3回目のブームだと言われている。まずは、これまでにどのようなタイミングでどのような技術が提案・研究されて来たかを振り返る。
(出典:総務省「人工知能(AI)研究の歴史」より https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc142120.html)
第1次AIブーム
第1次AIブームは、主に1956~1974年頃を指す。この頃に起きた事は主に以下。- 多数の場合分けを行い(探索)、その中から最適な解を選ぶ(推論)事が可能になる
- 迷路やパズルのようにあるルールとゴ ールが決められた問題の中で、人間よりも早く解くことが可能に
- いっぽう「トイ・プロブレム(おもちゃの問題)」以上に複雑な問題には限界を露呈
- 人の脳を模したニューラルネットワークはパーセプトロンの研究などが活発化するも非線形問題に対応できず
この時代を経て、主に以下が生まれたと言われている。
- AIという言葉の誕生(1956@ダートマス会議)
- パーセプトロンを用いたニューラルネットワーク(1957 Rosenblatt)
- パーセプトロンの収束定理(1962)
- 人口対話システムELIZA開発(1964)
- 非線形分離問題
第2次AIブーム
第2次AIブームは、主に1980~1987年頃を指す。この頃に起きた事は主に以下。- コンピュータが推論するために必要な様々な情報をコンピュータが理解できる形(知識)で適用することで、一部の専門的領域についてAIの実用化(エキスパートシステム)
- しかし世の中にある情報は膨大で全ての知識化は困難であった為、特定の領域の情報に限定する必要があるという大きな壁に直面。
- ニューラルネットワークも多層パーセプトロンで大きな進歩を遂げたが、過学習・勾配消失などの課題を乗り越えられず、実用化には至らず
この時代を経て、主に以下が生まれたと言われている。
- 知識ベース
- データマイニング
- オントロジー
- 多層パーセプトロン
- 勾配法・逆誤差電波法
- 過学習・勾配消失
- ネオコグニトロン
第3次AIブーム
第3次AIブームは、主に2006年~現在を指す。この頃に起きた事は主に以下。- コンピュータの処理能力の飛躍的向上によって、大量のデータを用いた高速演算が可能になった。これにより「機械学習」が現実的な技術となった事で、実用化され始めた。
- さらに、ニューラルネットワークを発展させたディープラーニングによって、 知識を定義づける要素(特徴量)をも自ら習得することが可能となった
- 社会のより広い領域において活用が始まっており、今後はデータをいかにスピード感を持って収集できるかの競争が始まりつつある
この時代を経て、主に以下が生まれたと言われている。
- 機械学習
- ディープラーニング
- AlphaGo
- GPUによる並列計算処理
- オートエンコーダ
今回はこの辺までで。
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